Webサイトの制作工程を用語とともに解説

 Webサイトを作ることになった時、あなたは何から始めますか?「早速、制作会社を探すところから始める」という方が多いのではないでしょうか?

 実は、その前に、しておくと良いことがあります。それは「事業設計からの要件定義」です。

 Webサイトの制作は「上流工程」と「下流行程」に分かれます。また、作ったら終わりではありません。成果が出るように「保守・運用」も必要です。少なからぬ予算をかけて作るWebサイトが機能するように、しっかり準備してスタートしましょう。

Web制作の要件定義と保守・運用

 Web制作を建物の建設にたとえると、こちらの図のようになります。上流工程は「建築士による設計」です。建物のオーナーが、その建物を使ってどんな事業を行うのか。立地と客層、誘致するテナント、お客様のペルソナに合った建物を造れば、売上を伸ばすことができます。そして、訪れるお客様の行動によって会社やサービスの価値を高めることもできます。この工程を「要検定義」といいます。

要件定義は大切なプロセス

 お客様をいちばん知っているのは、商品やサービスを提供する会社の社員です。どんなお客様に、何を売るのか。お客様はいつ商品を購入するのか。年間の売り上げ目標はどのぐらいなのか。Webサイトを使って、どんな成果を出すのか。どのようなフィードバックを得たいのか。

 これらを、Web制作会社へ伝えて、制作要件を定義していきます。

 もし、上流工程で事業要件を定義しておかないと、どうなるでしょう?

 作りたいWebサイトの規模感により、かかる予算は変わってきます。限られた予算の中でWeb制作を成果に直結させるために、どのようなWebサイトを作るかを決める事業要件の工程を十分に取るのはとても大事なことです。実効性のある制作要件をしっかり固めておかなければ、制作の途中にブレが出やすく、追加の打ち合わせなどの手間と費用が生じてしまうのです。

 こうして設計をしっかり固めれば、下流行程では、設計図にもとづいて、予算と作業内容を確認しながらシステムやデザインを作っていきます。


保守・運用

 Webサイトは作ったら終わりではありません。マンションやビル、実店舗の外装・内装と同じく、管理が必要なのです。Webサイトの目的が「問い合わせ」「受注」「販売」であれば、新しいコンテンツを更新し続けたり、キャンペーンを行う必要があります。これから作るサイトを、どのぐらいの期間かけて運用するのか、それらの予算を、年間いくらぐらい見ておくのか、最初に決めておく必要があります。Webサイトの制作が検討されはじめたら、かかわる部署でしっかり検討しておきましょう。

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